福音の村

カトリックの司祭(神父)、晴佐久昌英(はれさく・まさひで)氏の情報サイト「福音の村」です。

https://fukuinnomura.com

晴佐久氏は1957年生まれ。
両親はカトリック信者で、幼い頃よりカトリック信仰をもとに育てられました。
著書によれば、両親は誰彼かまわず自宅に人を招き、一緒に食卓を囲むことを大事にしていたため、おおぜいの人々が晴佐久氏の家に出入りしていました。

いっときは芸術系の道を志したようですが、のちに神父になることを決意して、カトリックの聖職者養成機関に入り、神父の道に進みました。(このあたりのことは「福音の村」にも書かれていますので、そちらをご覧下さい)

サイト「福音の村」では2025年現在、14冊の著書が紹介されていますが、Amazonを見るとほかにもありますので、日めくりなども含めると著書は20冊ほどあるようです。

著書も人気がありますが、晴佐久神父が本当にすごいのは、人前で話をするときです。
カトリック、プロテスタントのほとんど神父・牧師は、日曜日などの礼拝(ミサ)で話す講話(説教・メッセージ)は原稿を見ながら行います。
メモ程度のものを時々見ながらかなりフリーに話す人もいますが、完全原稿を「朗読」する人も少なくありません。
失礼を承知で言わせてもらいますが、「退屈」な話をえんえんとする牧師や神父もけっこういます。

ところが晴佐久神父はほぼ「原稿なし」で話をします。
カトリックはミサでの説教は10分程度なので、原稿なしでも整った話をするのは、ベテランの神父なら不可能ではないかもしれません。

しかし晴佐久神父の場合、ミサの説教はもちろん、1時間以上の講演会でもほぼ原稿なしで話をするのです。
それでいて無駄な部分や繰り返しがほとんどありません。「あのー」「えーと」などのつなぎ言葉(フィラー)も非常に少なく、適度なスピードでハッキリと話します。事前に何万字もの完全原稿を暗記してきたのかと思うほどですが、そうではないようです。

よどみなく活き活きと体験談を語り、さらに神について、愛について、イエス・キリストについてストレートに話します。遠回しなことや専門用語などはほとんど言わないので、聴く人の心にダイレクトに響きます。晴佐久神父の話を聞きながら、感動のあまり静かに涙を流す人も少なくありません。

私は2度ほど晴佐久神父の講演を聴いたことがありますが、1時間以上の講演の間、会場は波を打ったように静かであるにもかかわらず、全員が晴佐久神父に注意を向け続け、思わずこちらがグッと前のめりになるようなエネルギーさえ感じる一体感に包まれ続けていたのが印象的でした。

それでいて根拠のない断定・断言はいっさいしません。語り口調もどちらかといえば穏やかで、圧や押しの強さはまったく感じません。あまりにやさしい口調に「もうちょっと力強くしゃべったらいいのに……」とさえ思うにもかかわらず、なぜか聴いている人たちはいつの間にか心が吸い寄せられる不思議な魅力があります。

2025年現在、担当する東京のカトリック教会(上野、浅草)にて「福音家族」と名づけたスモールグループ活動に力を入れています。またホームレス支援にも取り組んでいます。

カトリックの神父ですが、内外問わず人気があり、晴佐久神父を囲むプロテスタントの牧師の集まりがあるほどです。

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