聖母マリアは、イエス・キリストのお母さんです。マリアは、神の教えを広めるイエスを深く理解し、支えていました。そして、イエスが十字架にかけられたときも、悲しみを抱えながら側で見守り続けました。
マリアは神ではなく、あくまで人間のひとりです。けれどもイエスのことをいちばんよく理解し、いちばん近くで支えた人だと考えられています。また、目の前で大切な息子を亡くすという大きな悲しみを経験しました。だからこそ、天国でイエス・キリストのすぐそばにいて、地上で悲しんでいる人や苦しんでいる人たちを優しく見守ってくれている、と信じられているのです。
カトリック教会や正教会などでは、聖母マリアに親しみを感じて祈る人がたくさんいます。「マリアよ、どうか私のこの思いをイエスに届けてください」とお願いする人もいます。これは、神やイエスに直接祈るのが難しいと感じるときに、マリアがわたしたちの気持ちをイエスに取り次いでくれると信じているからです。そしてカトリックではマリアに祈る方法として、ロザリオの祈りがすすめられています。
聖母マリアは、ただ優しそうで清らかそうな女性というだけではありません。深い悲しみを知りながらも、神を信じ続け、人々を支える強さを持った信仰の人です。だから、困ったときや悲しいとき、聖母マリアに祈ることで、心がなぐさめられたり、励まされたりする人がおおぜいいるんです。
マリアへの祈りは、キリスト教の信仰の一部として、多くの人々が大切にしています。あなたも、もし悲しいことや不安なことがあったら、「マリアよ、助けてください」と話しかけてみてくださいね。きっと心の支えを感じられますよ。
あわせて読みたい


不思議なメダイ(奇跡のメダル)
キリスト教には、日本の神社で手に入るお守りやお札のようなものはありません。でも、それに少し似たものはあります。 「不思議なメダイ」(または奇跡のメダル。メダイ…