キリスト教では基本的に神に向かって祈ります。
神以外のもの、たとえば太陽や星、すい星といった天体、あるいはご先祖さまなどに祈ることはありません。
「神よ」と呼びかけて始め、「イエス・キリストの名によって、アーメン」と締めくくることもあります。
どうしてこうするのかというと、イエス・キリストが「わたしの名前でお願いするなら、それをかなえてあげよう」と約束してくれているからです。
イエスは、わたしたちを救うために十字架にかかってくれた特別な方です。だから、祈るときにイエスを信頼して祈ると、イエスがその祈りを神に届けてくれる、と信じているんです。
イエス・キリストに直接祈る人もいます。イエスはとてもやさしく人々に愛を教え、みんなを大切にしてくれました。そんなイエスは、私たちが祈る声をしっかり受けとめてくれるんです。
聖霊は、わたしたちの魂に直接働きかける神そのものです。ですので「聖霊よ、来てください」と祈ることもあります。
カトリックなどでは、聖母マリアや天使、聖人たちに祈ることもあります。天使は神の指示により、わたしたちを助けてくれると信じています。また神のそばにいるマリアや聖人たちが、「この人のお願いを聞いてあげてください」と神に口添えをしてくれると信じています。(プロテスタントでは、このような祈りはほとんどありません。)
祈り方は教会によってさまざまです。いろいろな祈りを試してみて、自分に合ったやり方を見つけてくださいね!
