無理やりメンバーにさせられる?
「教会に行ったら無理やり信者にされちゃうんじゃないか?」って心配していますか?
大丈夫です!そんなことはありませんよ。
教会のメンバーになるには?
教会で信者になるには、時間をかけて準備しないといけないんです。
まずはその教会に何ヶ月か通ってみて、教会のことやキリスト教の教えについて少しずつ知っていきます。そしてもしあなたが「自分もキリスト教を信じたい」と思ったら、その気持ちを教会の牧師さんや神父さんに話します。基本的にはあなたから話さなければ、強く勧められることはありません。
メンバーになる準備はどんなもの?
それから初めて信者になるための準備が始まります。
キリスト教のことをもっと詳しく教えてもらったり、お祈りや信仰の大切さを学ぶレクチャーを受けることもあります。こうしたレクチャーは1回で終わることもあれば、数ヶ月にわたって何回かに分けてゆっくり行われることもあります。そして最後に教会のみなさんに「この人を新しい仲間として迎えましょう!」と認めてもらって、やっと信者になるんです。
初めて行くのはどうぞお気軽に!
だから初めて行った教会でいきなり「信者になりなさい!」なんて言われることはありません。むしろ無理に信者にするなんてできない仕組みになっています。安心して、まずは気軽に教会に行ってみてくださいね!
改宗を迫る教会もある?
ごくまれに、プロテスタントの一部では「洗礼を受けて教会員にならないと救われない(=地獄に落ちる)」などとふつうに話す教会があったりします。こうした教会では同時に「教会に通い続けるのであれば、洗礼を受けなければダメだ」と強く言われることがあります。
このような強圧的な勧誘をするキリスト教会は、キリスト教全体から見ればごく少数派です。あなたが違和感を覚えるのであれば、このような教会に通い続ける必要はありません。
多くのキリスト教会は、当面メンバーになるつもりがない人でも、あたたかく迎えてくれます。長期間にわたり「ゲスト」として通い続けるのもまったく問題ありません。ただ、もしあなたがその教会に少しでも居心地の良さやあたたかさを感じて(毎週でなくても)継続的に顔を出すのであれば、よろしければときどき「献金」という形で運営費に協力してくれると助かります。「投げ銭」「お賽銭」の感覚でかまいません。
キリスト教会にはいろいろなタイプがあります。ぜひあなたの気持ちを大事にしてくれる教会を探してみてくださいね!
その日に洗礼を受けられる?
ほとんどのキリスト教会では、洗礼(キリスト教の入信儀礼。全身で水に浸かるか、頭に少量の水をかける儀式)を受けるには一定の準備期間が必要ですが、例外もあります。
たとえば余命いくばくもない人が、ベッドサイドに神父や牧師を呼んで「洗礼を受けたいのですが」と申し出た場合、その場で洗礼を受けられる場合があります(判断は神父や牧師がしますので、断られることもあります)。
そもそも洗礼をしない教会もあります。プロテスタントの一派である救世軍では、洗礼の代わりに「入隊式」をした人が信徒(メンバー)になります。
内村鑑三(1861-1930)が創始した無教会にも洗礼がありません。無教会の運営方法は、その土地のグループごとに異なりますので、入会のしかたはいろいろのようです。
日本生まれのキリスト教の一派である「イエス之御霊教会」では、初めて教会に来た人に「いま洗礼を受けませんか」と勧めることがあるようです。私は同教会に行ったことがないのですが、いくつかの書籍やリポートに同じように書いてあるので、おそらくそうなのだと思われます。
