かまいませんよ!遠慮なく退席してください。
退席は自由!
日曜日にキリスト教会で行われている礼拝(ミサ)は、クリスチャンでなくても、誰でも参加できます。多くは午前中に始まり、カトリックであればほぼ1時間、プロテスタントは1時間から1時間30分くらいの長さです。たとえ礼拝が始まって、礼拝堂入り口の扉が閉められても、それは「退出禁止」という意味ではありません。単に外からの音をシャットアウトするためだったり、空調を効かせるためですので、自分で扉を開け閉めして、自由に出入りしてかまいません。
とは言っても、ほかの人たちが神妙な面持ちで座っているのに、一人だけ席を立って帰るのは勇気がいりますよね。そこで途中で帰るコツを教えちゃいます。
賛美歌・聖歌を歌っている途中
みんなで歌(賛美歌・聖歌)を歌っている間に退席するのがベストです。歌を一曲歌い終わるのに、だいたい3分から5分くらいかかります。みなさん自分が歌うことに一生懸命ですので、ほかの人のことはあまり気にしていません。クリスチャンの人でも、お手洗いに行きたくなった人は賛美歌・聖歌を歌っている間に中座して、さっと帰って来ることがよくあります。ちなみに受付係や案内係の人も歌に夢中だったりすることがあるので、声をかけられる確率も下がります。ですので、どうぞあわてずに、忘れ物に気をつけて、帰り支度をして退席してくださいね!
「報告」の時間
礼拝(ミサ)の大半のプログラムが進むと、最後か、最後から2番目くらいに「報告」と呼ばれる時間があります。司祭や牧師、信者の代表者などが、おもに教会行事や教会運営に関するアナウンスをします。この「報告」の時間がけっこう長いことがあります。カトリックは数分で終わるところが多いようですが、プロテスタントは5分くらいで終われば短いほうです。さまざまな人が入れ替わり立ち替わりリレートークする教会も珍しくありません。15分以上かかるところもざらです。この「報告」は、宗教上の儀式ではありません。ですから「報告」の時間に誰かが前でしゃべっている途中に退席しても、神に対して失礼なことをしたとは思われません(ただし、とちゅうで祈りがささげられている時だけは別です)。教会メンバーでも、礼拝後の昼食係などに当たっている人は、この「報告」を聞かずに退席する人もいたりします。あなたもどうぞ遠慮なく退席してくださいね!
ちょっとだけ、ご配慮ください
カトリック、プロテスタント問わず、「祈り」がささげられている間は、出入りを控えていただければ幸いです。
神に祈ることはクリスチャンにとって神聖な時間です。神に心を向ける静けさを保つために、廊下や玄関にいる受付係そのほかの人も一時的に業務を中断して、みんなで一斉にしずまる教会も少なくありません(8月15日正午の、1分間の黙祷の時間に似ているかもしれません)。この間は、できれば席を立ったりすることを控えてもらえるとうれしいです(もちろん、どうしてもお手洗いに行きたくなったりした場合は、決してガマンしないでくださいね)。