賛美歌・聖歌を歌うのはなぜ?

キリスト教のだいじな習慣

キリスト教の賛美歌(=聖歌、ワーシップソング)を歌うのは、神に「ありがとう」と気持ちを伝えたり、神の素晴らしさをみんなで分かち合ったりするための大切な方法なんです。

みんなと心を一つに

たとえば誕生日のお祝いで「♪ハッピーバースデートゥーユー」とみんなで歌うと、その場がとても楽しくなりますよね?賛美歌もそれに似ています。賛美歌を歌うと、神にいっそう心から向かい合うことができ、深い気持ちを込めて神に感謝を伝えることができます。

音楽のちから

また賛美歌はひとりで歌ってもいいですが、教会でみんなと一緒に歌うと、心が一つになります。音楽は、言葉では言い表せない感情や思いを伝える力を持っています。賛美歌を歌うことで、神に対する感謝や喜びを、より深く感じることができるんです。

歌がニガテでもOK!

「歌うのは好きだけど、あんまり上手じゃないし……」と心配している人も、大丈夫です! 教会で歌っている人がみんな音楽が得意なわけではありません。楽譜が読めない人もいますし、カラオケが苦手な人もいます。楽器を演奏できない人もたくさんいます。実は、牧師や神父の中にも歌がニガテな人はたくさんいるんですよ(言っちゃった……でもみんなにはナイショですよ)。

神に向かってうたう

ですから歌がニガテでもまったく問題ありません!教会で賛美歌や聖歌を歌うのは、音楽の才能を披露するためではありません。心を込めて神に向かうためのものです。大切なのは、上手に歌うことよりも、神に気持ちを向けること。だから、多少音が外れても、歌詞のリズムがずれてしまっても、まったく気にしなくて大丈夫です。

さいしょは練習のつもりで

むしろ、みんなで声を合わせて歌うことそのものが、教会の素晴らしい時間のひとつ。気持ちよく声を出すことで、ストレスが和らいだり、心が落ち着いたりすることもあります。初めて教会に来たときは、周りの人の歌声を聞きながら、少しずつ声を出してみるのもいいでしょう。

楽しく教えをまなぶ

さらに、賛美歌にはイエス・キリストや聖書の教えの内容について歌ったものもあります。歌を通して、神やイエスのことを、楽しみながら知ることができるんです!

神に近づくために

だから、賛美歌を歌うのは、ただ楽しいだけでなく、神に近づくためのとても特別な時間なんです。歌うことが得意でも苦手でも、心を込めて歌えば、それだけで神は喜んでくださいます。世界では古典的なものから最新のものまで、数え切れないくらいたくさんの賛美歌が歌われています。Youtubeでもいろいろ聞くことができます。ぜひお気に入りの賛美歌を見つけてくださいね!

賛美歌と聖歌の違いは?

宗派や教派ごとに言い方が違うだけで、指しているものは同じです。キリスト教において、教会や個人で歌う、神を賛美したりキリスト教の教えの内容を歌っている歌のことをいいます。

カトリックでは「聖歌」、古風なプロテスタント教会(メインライン、主流派)では「賛美歌」、19世紀以来の伝統を持つ「福音派」と呼ばれるプロテスタント教会では「聖歌」(なぜかカトリックと同じ言い方ですが、歌われる曲はかなり違います)、20世紀の後半以降に見られる、バンド演奏による礼拝を行う今どきなスタイルのプロテスタント教会のポップな歌は「ワーシップソング」と呼ばれます。

(教会で賛美歌を歌う合唱隊のことを「聖歌隊」と呼びます。これはカトリックもプロテスタントも同じです。なぜか「賛美歌隊」という言い方はほとんど見られません)

日本のカトリックで現在歌われる聖歌には、日本人作曲家によって20世紀後半以降に作られたものがかなりたくさんあります。中学や高校で合唱部に入っていた人は「水のいのち」という曲を聞いたことがあるかもしれません。この作曲者・高田三郎はカトリックのクリスチャンで、聖歌をたくさん作っています。

プロテスタントの「賛美歌」は、19世紀に欧米、特にイギリスとアメリカで歌われていた曲が大半を占めます。結婚式でよく歌われる「いつくしみふかき」はその代表です。古風な日本語の歌詞(文語体)で歌われることが多く、昔の「文部省唱歌」のような感じです(というより、明治初期に文部省唱歌が賛美歌を参考に作られたというのが実際のようです)。

「ワーシップソング」は20世紀後半以降のポップスに似た曲調のものが多いです。「賛美歌」「聖歌」のほとんどがオルガン伴奏で歌われるのに対し、「ワーシップソング」はギターやピアノ、バンドの伴奏で歌われます。ひとくちにワーシップソングと言っても、1960-70年代のポピュラー・フォークソングのようなものから、21世紀以降のロック、ブルースのようなものなど、実にさまざまなものがあります。その中でも世界的に有名なワーシップソングは、オーストラリアの教会「ヒルソング・チャーチ」が発表した一連のものです。たとえばもっとも有名なもののひとつである「What a beautiful name」は、YouTubeでの再生回数が5.8億回を超えています(2025年3月現在)。

YouTubeで「賛美歌」「聖歌」「ワーシップソング」のキーワードで検索すると、いろいろな歌が出てきます。ぜひお気に入りの曲を見つけてくださいね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次