教皇フランシスコ

第266代ローマ教皇フランシスコ(在位2013-25)の、日本のカトリックによる公式情報ページです。

https://www.cbcj.catholic.jp/catholic/pope/francis

フランシスコは率直な物言いとオープンな人柄で知られました。教皇に就任する以前からぜいたくを好まず、質素に暮らす生活を最後まで実践しました。ローマ教皇に選出されても、歴代教皇が住んだバチカン宮殿ではなく、司祭や修道者、バチカン職員たちが寝泊まりする建物(サンタ・マルタ館)で生活し、腕時計はカシオの1,500円程度のものを愛用(「カシオスタンダード(MQ-24-7BLLJF)」通称「チープカシオ」)、首から提げている大きな十字架のペンダントも鉄製(同等のイタリア製の正規品は1,500円程度)であるなど、およそローマ教皇とは思えない素朴さを貫きました。

その発言もオープンでストレートなものが多く、時に物議を醸すこともありました。たとえば旧約聖書に書かれている、いわゆるモーセの十戒のうちの一箇条「盗んではならない」についての講話(2018年11月7日)で、教皇はその大半を貧富の格差への批判に費やしています。これはつまり富裕層の持っている富は貧困層から盗んだものだ、と言っているようなものです。

ときには急進的とも思える意見を述べることもありました。子どもを養わずにペットだけ飼育するのは「自己中心的」と発言したことがあります。養育者を必要とする子どもが世界中におおぜいいる現実を念頭に置いてされた発言ですが、さすがに世界のトップニュースになりました。

また2016年、ドナルド・トランプが最初の大統領選に立候補した際、アメリカとメキシコの国境に移民を阻む壁を造ると発言したことに対し、「橋を築くことでなく、壁を造ろうと、それだけを考えている人は、それがどこであろうと、キリスト教徒ではありません」とコメントしています(ちなみにトランプ氏はプロテスタントのキリスト教徒であると自称していますが、キリスト教信仰に関する発言は表層的なものしかありません)。

フランシスコ教皇の発言は一貫して格差社会を批判し、社会と教会が貧困層に寄り添うよう指示し、富裕層や権力者を容赦なく批判するものが多く見られました。カトリック教会は最も古い伝統を持つキリスト教会として、欧米の保守的な価値観のよりどころとされることがありますが、フランシスコ教皇の意見にはこうした一般的なイメージと真逆なものがたくさんあります。

その一方で信者にはきわめて敬虔な信仰実践、すなわち祈ること、聖書を読むこと、高齢者を大事にすること、悪口や陰口を言わないことなどを繰り返し教え、講話のたびに聴衆と一緒に祈ることを常に自ら実践しました。

教皇の発言や講話は下記のページで読めるほか、解説が付されたものが書籍でも販売されています。

アイキャッチ画像:Photo by Ashwin Vaswani on Unsplash

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